また内緒の話




来那は体を縮こませる



寒いのかな?




夜なのもあって今日はやけに冷える



俺は大丈夫だけど来那が心配だった





けど来那の話も聞きたかったから

とりあえず何も言わず言葉を待つ






「私、変われると思う?」



来那が弱々しく言った




「いくらでも変われるでしょ」


「……そうかな?」



「俺はもっと来那に笑ってほしい
ずっと笑顔でいて欲しいんだよ」



ストレートに来那に気持ちをぶつける






しかし来那は





「無理…私、そんな風に……
変わろうと思って生きたことない」



「これからでも変われるよ
自分を変えるのに遅いも早いもないんじゃないかな?」



「………優しくしないでよ」



来那はまた同じ事を言う





「バカなこと言うな
来那はこれからいっぱい変わっていけばいいんだよ
何があったかはわかんないけど
俺は来那と一緒に変わっていきたい
そう思えたんだ」




俺がそう言うと







来那はボロボロと涙を流す



「……」



黙り込む来那に俺は言葉を重ねる




「俺が来那と一緒に居て
一緒に変わるんだよ
俺の人生、来那に全部あげる」












「」



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