また内緒の話



公園に着く


「来那寒くないか?」



「……ちょっと寒い」



「わかった」



俺は着ていたカーディガンを脱いで来那の肩に掛けた




「ありがと」



小さな声で来那は言う



俺は近くの自販機であったかいココアを買って来那に持たせる



「これで寒くない?」


「うん、ありがと」



こんなに人のために何かするの初めてかもしれないな



それほど来那を大事に思いたかった




「さっきの話の続き聞かせて?
何で来那は俺が優しくしていい人じゃないの?」




自分で言うけどここまで俺はかなり来那に優しくしているつもりだ



そんなことないよと伝えたいから今全力で優しくしてる





「言えない?」


「……」



来那は顔を横に振る



「りつは優しいね」



急に来那は微笑みはじめた



あまり見ない来那の笑顔に



俺はドキドキする








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