また内緒の話




でも来那はたったそれだけの仕事でも

1ヶ月まるまる仕事をしなかったらその仕事内容まで忘れてしまう




かなり大変だよなそれ




でもなんとかやっていけてる来那はすごいと思う



やっぱり日頃からメモは欠かさずとっていて
そのメモも毎日読み返してるから出来ることなのかもしれない




来那は本当に努力してるよなー




と感心してしまう





そして、バイトが終わる




店長はパソコンで調べ物をしていて


俺は気になっていたマンガを少し読んで



来那と本間はバックルームに居る





いやー最新の漫画が読み放題っていいわーー



来那とこの後出掛けるからそんなに長居は出来ないけど





5分くらい読んでから




バックルームに行った





ドアを開けると




来那と本間が仲良く話していた







俺はまた本間が来那と話してるのことに一瞬イラっとしたが





「あ、来た来たー」



来那が俺の方に駆け寄る



すると俺の後ろに立ち両手で肩を掴み
俺をゆらゆらと揺らしながら来那は言う




「ねえーねえーりっちゃん
今日どこ連れてってくれるのー?」




と、甘えてきた



か、かわいい!!



本間が居ても御構い無しに俺にべったりする来那




「どうしたんだ?急に」


あまり公共の場でイチャイチャするのが好きじゃないのは俺も来那も一緒だと思っていたけど



「だってー
日記見たよー?今日で半年なんだね」




来那は満面の笑顔で言う




あぁ、なんだかほっこりしてきたな




「そうだよ、早く帰ろう」




俺と来那は荷物を持って



「じゃあ本間さんお疲れさまです」



来那が本間に挨拶をすると



「……おう」


と小さく返した





多分付き合ってることバレただろうな




まあいい、隠してるわけじゃないしな














< 63 / 173 >

この作品をシェア

pagetop