また内緒の話




来那のお兄さんとはまだ会ったことがない



この間も来那の部屋に初めて入った時はお兄さんはいなかった




いつかは挨拶しないといけないと思っていたけどこのタイミングか



「おう、いいよ」



俺は返事すると





「じゃあ今日、私の家で泊まりでいい?」



………




俺はしばらく黙る





「え!?」



と後から返事をすると




「……やだ?」



来那は心配そうにこちらを振り返った




「いや!?全然嫌じゃないよ?
でも来那の家に泊まりってなんか緊張するからさ」



「そうなの?」




それに一緒に寝るとなると完全に頭の中がエロエロになりそうで怖いしな



でも一度お兄さんに挨拶はしたい




「じゃあ来那の家にお邪魔するね」





「うん!!」



来那は自分の家に向かって自転車を漕いでくれた












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