また内緒の話
カラオケが進むと
次第にみんな飽きてしまって
「質問ターーイム!」
と、悠が立ち上がってまたでかい声で言った
質問タイム?
なんだそれ
「来那ちゃんに質問する時間です!」
「まんまだな」
まあ悠は盛り上げようとしてくれてるんだろうな
「はーい!」
少し酔ってるりこがピシッと手を挙げる
戸惑う来那だけど少しの我慢だぞ
「なんでそんなにかわいいのー??」
「えー?かわいくないよ」
来那は手を素早く振る
いや、かわいいだろ!
そこは俺も心の中で否定する
「コンプレックスとかないでしょ?」
りこは来那の顔をくしゃくしゃにするように触りまくる
ダルそうな絡みだが
意外にも来那は抵抗はしていなかった
嫌な顔をしないでされるがまま
「あるよーまつげ短いし目はまん丸だし手が大きいし
でも胸はあんまり大きくないし」
特に俺が気にしたことないことないような事を並べる来那
「それも個性だよ」
りこは来那の肩をポンと置いて言った
それを言えば全てのコンプレックスが丸く収まるな