また内緒の話





人付き合いが苦手だと思っていた来那だったけど



無理していたのかわからないがよく喋っている





カラオケが終わって




帰宅ムードになる中




俺と来那はバイトだ




あー俺お酒飲んで大丈夫だったのかな?




でも酔いは回ってないし大丈夫だろう




「じゃあね来那ちゃん!」



3人が来那に別れを言うと




「うん、ありがとー!」


と来那は大きく手を振った




「よし、じゃあ俺らはバイトだな」



「…………」






来那は返事もせずに歩く





え?なんで?




「来那?聞いてた」



「……聞こえてるよ」




……はい???




なんだこいつの態度



明らかに機嫌が悪そうだった




「なんだよ、何怒ってんだよ」


「別に?」





はい??????




俺は頭にきた




「じゃあ絶対後から文句言うなよ??
んでその態度嫌だからやめてもらえる?」




「なんでよ
りつが悪いんじゃん!」





「いや、何が?」




急に俺のせいにされても困る




来那は俺を睨むように目で訴える




そんな目しても無駄だぞ




「俺が何したの?
言ってみ?」




とりあえず落ち着いて聞いてみる





「……私の秘密バラそうとした」











< 98 / 173 >

この作品をシェア

pagetop