溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
久しぶりに触れる鍵盤に緊張を隠せない。
うまく弾けないかもしれないけれど、大成さんの笑顔のためだけに弾こう。
そう考え、スーッと息を吸い込んでから、指を置いた。
そして奏でるのは、パッヘルベルのカノン。
私が一番好きな曲だ。
これを弾くと、父も母も「上手だよ」と褒めてくれた。
けれど、やっぱり指がスムーズに動かない。
鍵盤を押す力が足りない。
それでも、胸が震えるほど気持ちがいい。
何度かミスタッチをしてしまったものの、一曲弾き終え手を離すと、すぐに大きな拍手が聞こえてきた。
「素晴らしかったよ。ホント、よかった」
彼のほうを振り返ると、とても柔らかい表情をしていてホッとする。
リラックスしてくれたかな?
「ごめんなさい。間違えちゃって……」
「そんなこといいんだ。澪が俺だけのために弾いてくれたなんて、最高の贅沢じゃないか」
こんな私に、ピアノを用意してくれたことのほうがずっと贅沢だと思うけど。
うまく弾けないかもしれないけれど、大成さんの笑顔のためだけに弾こう。
そう考え、スーッと息を吸い込んでから、指を置いた。
そして奏でるのは、パッヘルベルのカノン。
私が一番好きな曲だ。
これを弾くと、父も母も「上手だよ」と褒めてくれた。
けれど、やっぱり指がスムーズに動かない。
鍵盤を押す力が足りない。
それでも、胸が震えるほど気持ちがいい。
何度かミスタッチをしてしまったものの、一曲弾き終え手を離すと、すぐに大きな拍手が聞こえてきた。
「素晴らしかったよ。ホント、よかった」
彼のほうを振り返ると、とても柔らかい表情をしていてホッとする。
リラックスしてくれたかな?
「ごめんなさい。間違えちゃって……」
「そんなこといいんだ。澪が俺だけのために弾いてくれたなんて、最高の贅沢じゃないか」
こんな私に、ピアノを用意してくれたことのほうがずっと贅沢だと思うけど。