溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
彼は私に近づいてきて、うしろから両肩に手を置く。


「また、弾いてほしいな」

「この程度でよければ」


笑わないという彼が笑ってくれるなら、何度でも弾くよ。


「もちろん。元気が出る」


彼の言葉に、私は大きくうなずいた。

それから、二十畳近くはあろうかという広い洋室に連れていかれ、好きに使ってもいいと言われて驚く。
それだけでない。広いウォークインクローゼットには、ずらっと洋服が並んでいて、目が点になる。


「大成さん、これ、どうしたんです?」

「一ノ瀬に頼んで、用意してもらった」


それじゃあこれ全部、ブランピュールの洋服? 一体いくらするの?
ワンピース一枚だって、私には高嶺の花なのに。

唖然としていると彼が続ける。


「そこの引き出し開けてごらん?」

「……はい」


言われるままに引き出しを開けると……。


「えっ! ちょっと……」


引き出しの中には、下着がぎっしり。
しかも、総レースのショーツとか、ボルドーのブラとかセクシー路線ばかりだ。
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