溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「布団はこれしかないよ。一緒に寝るんだ」

「はっ、なに言ってるんですか!!」


慌てて手を振り払ったのに、大成さんの力が強くて離してくれない。


「もう一緒に寝た仲だろ?」

「あれは仕方なく……」


フルフルと首を振って抵抗したのに許してくれず、ズルズルと布団に引きずり込まれる。


「大成さん、お願い、離して」

「いいねえ、その軽く拒否られる感じ。イヤと言われると、ますます離したくなくなる」
「天邪鬼!」


っていうか、ドS?


「いいから、おとなしくして。澪がいいって言うまでは、なにもしないから」


なにを『いい』と言うの?
手を突っ張って抵抗したのに、あっさり腕の中に引き寄せられる。


「澪」


私はこんなにアタフタしているのに、彼の声色はすこぶる優しい。


「こうしてると寂しくないだろ」


彼は私の髪に手を入れ、優しく梳きだした。
たしかに、心地いい。
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