溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「ありがと」


大成さんは今までで一番優しい笑みを浮かべ、私を抱きしめてくる。
彼の腕の中は温かかった。


「とりあえず、キスしてみる?」


耳元で囁かれ、目を丸くする。


「し、しません!」


慌てて彼から離れると、クククと笑っている。
からかわれたの?


「澪、遅刻するかも」

「えっ!」


彼と話していたら、いつの間にか時間が経っていて慌てる。
もう七時半すぎている。


「スキンシップしすぎたみたいだな」

「早く着替えなくちゃ!」


私は彼の寝室を飛び出して、自分の部屋に行き着替え始めた。
顔も洗って身支度が整ってからリビングを覗くと、彼もシャツとジーンズに着替えている。

今日は会社に行かないの?


「その服も似合ってるよ」

「あっ、ありがとうございます」


今日はブランピュールのカットソーにフレアスカートを合わせてみた。

あんな熱い想いを聞かされたあとだからか、必要以上に照れてしまい、顔を上げられない。
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