溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「おぉ。でも、もっと好きなものがあるんだぞ」

「えっ? 知らなかった。なんですか?」


リクエストしてくれれば作るのに、と思ったけれど……。


「澪に決まってんだろ」

「キャッ」


彼は隣に座っていた私を強い力で引き寄せ、すぐに唇を重ねる。
こうして彼とキスをするのは、もう何度目だろう。

それでもちっとも慣れなくて、キスのたびに震えるほど緊張してしまう私は、ギュッと目を閉じて唇の熱さに酔いしれる。


「早く、澪と一緒になりたい」


唇を離し、額と額をつけたまま、彼はつぶやく。


「えっ?」

「すぐに一人前になる。だから、もう少し待っててくれないか」


彼の言葉に目を瞠る。

それって、結婚を意識しているということ? そこまで考えてくれてるの?

幸せで満たされて言葉が出てこず、彼の首に手を回してギュッと抱きついた。


私のことをこんなに大切に思ってくれている大成さんと、一緒になれたら最高だ。
だけど、今はそれより優先すべきことがある。
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