溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
それは私のセリフだ。
私の感情をこんなに揺さぶるのは、大成さんだけ。


「大成さんだって」


そして再び唇が重なった。


「……ダメ」


次第に激しくなるキスに、理性が飛びそうだ。
だけど彼は私の制止など気にもとめず、首筋に濡れた唇を這わせ始める。


「や……」


それだけで胸がギューッと締め付けられるような苦しさと、言い知れない喜びが私を襲う。


「澪、俺に勇気をくれ」

「大成さん?」

「お前の力を、貸してくれ」


会社を背負うということは、いつも自信満々の彼が不安になるほど重いのかもしれない。


「私は……ずっと大成さんの味方です」


私がつぶやいた瞬間、彼は私の鎖骨辺りを強く吸い上げた。
鈍い痛みも、彼の印も、すべて愛の証。


そのまま進んでしまうかと思ったのに、彼はもう一度唇を重ねてからそっと離れていく。


「なんだ。物欲しげな顔して」

「ち、違いますっ!」


私が慌てふためくと、彼はクククと笑った。
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