溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
——ピンポーン。

私と一ノ瀬さんが話していると、またチャイムが鳴った。
大成さんはすぐに対応して、鍵を解除している。


今度は誰?

すぐに上がってきたその人は、初対面だった。
だけど、どこかで見たことがあるような……。


「澪、彼は渡会(わたらい)。アクアって美容院の——」

「あっ!」


大成さんの言葉を遮り、声を上げてしまった。
だって……この人、テレビにもよく出ているカリスマ美容師さんなんだもの。


「初めまして。渡会です。もしかして知っててくれたのかな?」

「もちろんです」


彼は、少し長めの髪をワックスでうまく散らしていて、まるでヘアカタログに出てきそうだ。
しかも、スタイルも抜群で、一ノ瀬さんにも引けを取らない。

でも、そんな彼がどうしてここに?


「なんだ知ってるのか。コイツ、俺の友達」


大成さんはかるーく紹介してくれた。


「え……」


大成さんの友達?
私が唖然としていると「今日のヘアアレンジを頼んであるから」と大成さんは涼しい顔。
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