溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
ふたりの会話を聞いていると、恥ずかしさのあまり逃げ出したくなる。


「しょうがないな……」


大成さんが渋々という感じで納得すると、再びチャイムが鳴り、もうひとり大成さんよりさらに背の高い男性がやってきた。
今度は、誰?


「初めまして、本城(ほんじょう)です」

「わざわざありがとうございます。八坂です」


どうやら大成さんも初対面らしく、ふたりは挨拶を交わしている。


「宮城から聞きました。腕を振るわせていただきますよ」


なんの話?
私が呆然としていると、大成さんが説明を始める。


「こちらは俺の友達の友達。今日は無理を言ってきてもらったんだ。ドゥシャイン化粧品の社長さん」

「ドゥシャインの?」


これまた大きな声が出る。
ここの口紅が気に入っていて、愛用しているからだ。


「ご存知ですか?」

「もちろんです。今、口紅を使わせていただいてます」


私が言うと、本城さんはうれしそうに目を細める。
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