溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「それは光栄です。今日は私がメイクを担当させていただきますね」


社長さんがメイクしてくれるの?


「本城さんはメイクの世界で、とても有名な方なんだよ?」


大成さんが説明してくれる。
そんな人が私のメイクのために来てくれたっていうの?
なに、この豪華すぎる面々は。


唖然としている間にイスに座らされ、ヘアアレンジとメイクが始まった。

これは夢? 
普通ならすれ違うことすらないような人たちに囲まれ、私はなすがまま。


しかも、渡会さんには「髪質がとてもいい」と褒められ、本城さんには「肌が白くて透明感が抜群だ」と言われ、そのたびに、ごくごく普通の会社員の私がこんな一流の人たちに褒められるなんて……と恐縮してしまう。

それから四十分ほどして、本城さんが最後に唇にグロスを塗ってくれてすべての作業が終了した。


「本当におきれいです」


本城さんが至近距離で囁くので、心臓がバクバクと音を立て始める。


「おっと、叱られちゃいますね」
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