溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「いえ、本当にうれしいです。私、自信なんてこれっぽっちもありません。だけど、悔いのないように頑張ります」


もしかしたら大勢の前で恥をかくかもしれない。それでも、いい。


「うん。けど、大丈夫。澪の指は美しい音を奏でるよ」

「はい」


私は大きくうなずいた。


そして、寝室でドレスに着替えた。
オーダーしたかのようにぴったりサイズのドレスは、ウエストのラインがきれいに絞られていてスタイルよく見せてくれる。


「頑張るよ」


鏡に映る自分にカツを入れてからリビングに戻ると、スーツに着替えソファに座っていた大成さんが立ち上がった。


「澪……」


それきり言葉を失くした彼は、目を細めじっと私を見つめている。
そして一歩二歩と近づいてきて、私を腕の中に誘った。


「すごくきれいだ。澪のそばにいられて、本当に幸せだ」


切なげなため息とともに耳に届いた彼の声に、胸がいっぱいになる。
私も彼の隣にいられて、本当に幸せだ。
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