溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
彼のお父さまは私との交際を認めてくれたと言っていたけど、結婚となると簡単ではない気がする。
「式は盛大にやるんだよね。こっそり覗きに行かなくちゃ」
「なに言ってるの? 百花は招待するわよ」
まだ決まってもいないのに、思わず言ってしまった。
だって彼女は大切な友達だもの。
「え、だって私、そんなところにいちゃいけないでしょ?」
おそらく大成さんの周りは、千代子さんのパーティにいたような上流階級の人だらけだろう。
だから、そう言ったんだと思う。
「それじゃあ私も、ダメでしょ?」
私が続くと「あはは。花嫁がダメって……」と肩を震わせ笑い出した。
私、大成さんの花嫁に、本当になれるのかな……。
そんなことを考えながら、私も笑顔を作った。
ミーティングが始まり、いつものようにチーフが担当階を読み上げていく。
それなのに、私の名前が入っていない。
「——以上です。あっ、西條さんは残ってください」
「……はい」
「式は盛大にやるんだよね。こっそり覗きに行かなくちゃ」
「なに言ってるの? 百花は招待するわよ」
まだ決まってもいないのに、思わず言ってしまった。
だって彼女は大切な友達だもの。
「え、だって私、そんなところにいちゃいけないでしょ?」
おそらく大成さんの周りは、千代子さんのパーティにいたような上流階級の人だらけだろう。
だから、そう言ったんだと思う。
「それじゃあ私も、ダメでしょ?」
私が続くと「あはは。花嫁がダメって……」と肩を震わせ笑い出した。
私、大成さんの花嫁に、本当になれるのかな……。
そんなことを考えながら、私も笑顔を作った。
ミーティングが始まり、いつものようにチーフが担当階を読み上げていく。
それなのに、私の名前が入っていない。
「——以上です。あっ、西條さんは残ってください」
「……はい」