溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「好きなテレビ番組は……そうですね、アクションもの、だと思います。好きな色は、黒。大成さんは黒い服を好んで着られますので、たまには違う色をと勧めることもあります」
ここ数か月、近くで生活を共にして発見したことばかりだ。
だけど、おそらくずっと変わらない物がひとつある。
「それと、好きな人、は……お父さまとお母さま、です」
お父さまはハッとして私を見つめる。
「いや、妻はともかく、私は……」
私は首を振った。
違う。大好きだから寂しくてたまらなかったのだ。
だから、自分のことを見てほしくて、怒ったフリをしていた。
「大好き、なんですよ」
私が念を押すように言うと、お父さまの瞳が潤み始めた。
「そう、ですか。それはうれしい。西條さん、これからも大成のこと、お願いしますね」
それは……私を認めてくれるということ?
驚き目を見開くと、お父さまは小さくうなずいてくれる。
ここ数か月、近くで生活を共にして発見したことばかりだ。
だけど、おそらくずっと変わらない物がひとつある。
「それと、好きな人、は……お父さまとお母さま、です」
お父さまはハッとして私を見つめる。
「いや、妻はともかく、私は……」
私は首を振った。
違う。大好きだから寂しくてたまらなかったのだ。
だから、自分のことを見てほしくて、怒ったフリをしていた。
「大好き、なんですよ」
私が念を押すように言うと、お父さまの瞳が潤み始めた。
「そう、ですか。それはうれしい。西條さん、これからも大成のこと、お願いしますね」
それは……私を認めてくれるということ?
驚き目を見開くと、お父さまは小さくうなずいてくれる。