溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
顔を赤らめドギマギしてしまうものの、大成さんがお父さまとの時間を拒否しなかったことがとってもうれしかった。

今頃ふたりでなにを話しているのだろう。
ツンツンしながらも、お父さまの胸の内に相づちを打っているような気もする。

今日はとても有意義な一日だった。
私は幸せな気分で眠りにつくことができた。




「澪。遅刻するぞ」

「えっ!」


耳元の囁きで目覚めた私は、飛び起きた。
しかし、よく考えると今日はお休みだ。


「あはは、嘘」

「もう!」


あれ? どうして大成さんがここにいるの? まさか、お父さまとケンカしちゃった?


「大成さん、あの……」

「よくも俺を騙したな」


私の鼻をつまんで不満げな顔をする。


「あぁっ、それは……ごめんなさい。わっ!」


素直に頭を下げると、突然ベッドに押し倒され目を白黒させる。


「中野さんから聞いてる?」


もしかして“穴埋め”のこと?


「な、なにを?」


とぼけてみせると、「どの口が言ってるの?」と眉がつり上がっている。
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