溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
『はい。大成さん、本当は何度も社長と話し合いを持たれようとしていらっしゃいました。おそらく、西條さんとの今後のお話をされたかったのだと。ですが仕事が忙しくすれ違ってばかりで、よい機会だったのではないでしょうか?』
そう、だったのか……。
「それならよかったです。叱られるんじゃないかと、心臓が止まりそうでした」
『あはは。大げさですね。あっ、大成さんから伝言です』
伝言?
『今日は西條さんと泊まる気満々だったんだから、穴埋めはしてもらう。だそうです』
「穴埋め?」
アルカンシエルにふたりで泊まりたいということ、かな?
『はい。おそらく、オトコの事情ってやつでしょう』
「は……いっ?」
スマホを耳に当てたまま軽く固まる。
『それでは、失礼します』
「はい。おやすみなさい」
最後の挨拶は、声が裏返ってしまいそうだった。
『オトコの事情』って、つまり……エッチをするつもりだった、ってことだよね。
そう、だったのか……。
「それならよかったです。叱られるんじゃないかと、心臓が止まりそうでした」
『あはは。大げさですね。あっ、大成さんから伝言です』
伝言?
『今日は西條さんと泊まる気満々だったんだから、穴埋めはしてもらう。だそうです』
「穴埋め?」
アルカンシエルにふたりで泊まりたいということ、かな?
『はい。おそらく、オトコの事情ってやつでしょう』
「は……いっ?」
スマホを耳に当てたまま軽く固まる。
『それでは、失礼します』
「はい。おやすみなさい」
最後の挨拶は、声が裏返ってしまいそうだった。
『オトコの事情』って、つまり……エッチをするつもりだった、ってことだよね。