溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
うわ、すごく怒ってる。
そんなにイヤだったの?


「ま、いいや。澪のおかげで、いろいろと誤解も解けたし」

「ホントに?」

「まぁね」


よかった。親子の会話ができたんだろう。
ホッと胸を撫で下ろしていたけれど……。


「でも俺は、澪とデートする気だったんだけど?」

「それは、中野さんが私とだなんて言うから……!」

「ダーメ。連帯責任」


大成さんは私の唇を覆った。

触れるだけではない。
舌で唇をこじ開け、息をするのを忘れてしまいそうな激しいキス。


「んん……はっ」


唇が離れた瞬間に思いきり息を吸い込むと、再び唇がつながり舌と舌が絡まり合う。


「はぁっ、はぁ……」


やっと解放されたときには、息が上がってしまっていた。


「澪」


彼はそんな私をクスリと笑い、色気の漂う声を吐き出す。
そして今度は真顔になり、真剣な視線を送ってくる。


「結婚、しよう」

「大成さん……」


お父さまと話し合いを持とうとしていた彼は、もしかして、お父さまが私たちの結婚を渋々ではなく、祝福してもらいたかったのかも。
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