溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
両手で顔を覆うと、彼は体を震わせ笑っている。


「ホントかわいいなぁ。照れちゃって」

「もう!」


茶化さないでよ。いっぱいいっぱいなのに。


「顔、見せて」

「やだ」

「それじゃあ、愛しい人とキス、できないだろ」


彼の少し低くて優しい声は、反則だ。
いつだって私を恋に落とすから。

手の力を抜くと、彼は私の手をつかみ顔から外させて、触れるだけの甘い口づけをくれた。


「ベッド、行こうか」


私がコクンと頷くと、彼は抱き上げ寝室に連れて行ってくれる。

それからは彼に身を任せた。
素肌を滑る彼の大きな手は、容易に私の息をあげる。


「幸せって、こういうことを言うんだな」


ゆっくりひとつになった彼が、私を愛おしそうに見つめてそう口にすると、胸が震えなにかがこみ上げてくる。


「……うん」


目を細めて私を見下ろす大成さんも、瞳が揺れている。
彼に出会えてよかった。
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