あたしはモデル。【完】


「カーディガン!

早く取らないと風で飛ばされちゃうの!」



「カーディガン?」


怪訝そうな顔をする拓夢をよそに、私はフェンスの上を指差した。



「なんであんなところに…?」


なんて不思議そうな顔をする拓夢に、

いろいろ事情があるのよ!


なんて言えるわけもなく。



早く取らないと、と思い再び立ち上がった私を拓夢が止める。




「…ちょっと待ってろ」



「へ…?」



そういうと拓夢はフェンスを軽くよじ登り、一瞬でカーディガンをとってみせた。



それは、ほんの一瞬の出来事だった。




< 122 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop