あたしはモデル。【完】
「震える声、必死に隠した。
だせぇけど、でも、」
拓夢の手が、震えているのがわかった。
「桜に告白してさ、フラれたけど、思ったんだ。」
私はなんで、わからなかったんだろう。
「それでも好きだって。」
この人は、私に必死に想いを伝えてくれていたのに。
「気持ち伝えて、よかった。」
不器用さを隠して、伝えてくれたんだ。
私も、踏み出さなきゃいけないんじゃないの?
「拓夢、私ね。」