アナタに逢いました
み、み、み、見られた…
「おやおや…気付いてなかったですか?
まったく恭哉さんが勝手に帰ったなんて言うから…」
出づらいじゃないですか…と呟くと
イチさんはスマートフォンを動かしながらテーブルに近づいてきた
そして固まった私と拗ねてそっぽを向いた恭哉の肩にポンと手を置いた
「あー。もーじれったい」
イチさんは右側に唇を引き上げて綺麗に笑うと
さらに背中を押す
「あんま時間ないんだからさ、好きだからオレのもんになってて、さっさと言えばいいでしょう?…迎えに来たんでしょ?恭哉さん!」
「オレの台詞、全部イチが喋った…」
恭哉は益々不機嫌そうに呟くと私を見た
ガラス玉のように透き通った
キラキラしている瞳が私を捕らえる
(まるで…赤ちゃんみたいにキレイな目…)
「ってことで、オレのモノ、いや…彼女になって?きりんちゃんの湖…」
恭哉はこちらがわに歩いてきて椅子から私を立たせると
ぎゅうと抱き締めて耳許で囁いた
「好きだ」
甘い声に身体が痺れる
でも…ハタと気が付いて恭哉を押しやる
「あの、あのさ?恭哉は歌手でしょ?」
「なんだよ、ソレ今言うこと?そうだけど?単なる職業だよ、そんなもん」
「マズイんじゃないの?彼女とかって…」
会社でも歌手の熱愛やら俳優の熱愛やら
話題に上り
(ファン辞めてやるとか泣いて言ってたよ?)
「あのさぁ、オレも…人間だからね?恋愛位するよ…ただ…」
「ん?」
「バレるのはマズイから内緒な?」
恭哉はニッコリ笑った…
「きりんちゃんなら平気じゃない?浮世離れしてる感じしますし」
イチさんは後ろでクスクス笑った
「んじゃケータイ出して?連絡先…」
「あ、うん」
言われるがままに携帯電話を出した
受け取った恭哉がビックリしている
「ん?スマホじゃねーの?」
私のケータイを珍しそうに見る恭哉…
「うん。だって電話しか使わないもん」
「やっぱ…じゃ、SNSの類いもやってないね?きりんちゃん?」
恭哉はキョトンとしてイチさんはおかしそうに手を口に当てて笑う
「会社ではなんかやらされてましたけど…登録しただけですし、使い方よく分からないので今はきっぱり退会しましたよ?」
「じゃ、良かった。ほら!恭哉さん!オレ本当に先帰りますからね?」
「あいよ。また明日…」
「おやおや…気付いてなかったですか?
まったく恭哉さんが勝手に帰ったなんて言うから…」
出づらいじゃないですか…と呟くと
イチさんはスマートフォンを動かしながらテーブルに近づいてきた
そして固まった私と拗ねてそっぽを向いた恭哉の肩にポンと手を置いた
「あー。もーじれったい」
イチさんは右側に唇を引き上げて綺麗に笑うと
さらに背中を押す
「あんま時間ないんだからさ、好きだからオレのもんになってて、さっさと言えばいいでしょう?…迎えに来たんでしょ?恭哉さん!」
「オレの台詞、全部イチが喋った…」
恭哉は益々不機嫌そうに呟くと私を見た
ガラス玉のように透き通った
キラキラしている瞳が私を捕らえる
(まるで…赤ちゃんみたいにキレイな目…)
「ってことで、オレのモノ、いや…彼女になって?きりんちゃんの湖…」
恭哉はこちらがわに歩いてきて椅子から私を立たせると
ぎゅうと抱き締めて耳許で囁いた
「好きだ」
甘い声に身体が痺れる
でも…ハタと気が付いて恭哉を押しやる
「あの、あのさ?恭哉は歌手でしょ?」
「なんだよ、ソレ今言うこと?そうだけど?単なる職業だよ、そんなもん」
「マズイんじゃないの?彼女とかって…」
会社でも歌手の熱愛やら俳優の熱愛やら
話題に上り
(ファン辞めてやるとか泣いて言ってたよ?)
「あのさぁ、オレも…人間だからね?恋愛位するよ…ただ…」
「ん?」
「バレるのはマズイから内緒な?」
恭哉はニッコリ笑った…
「きりんちゃんなら平気じゃない?浮世離れしてる感じしますし」
イチさんは後ろでクスクス笑った
「んじゃケータイ出して?連絡先…」
「あ、うん」
言われるがままに携帯電話を出した
受け取った恭哉がビックリしている
「ん?スマホじゃねーの?」
私のケータイを珍しそうに見る恭哉…
「うん。だって電話しか使わないもん」
「やっぱ…じゃ、SNSの類いもやってないね?きりんちゃん?」
恭哉はキョトンとしてイチさんはおかしそうに手を口に当てて笑う
「会社ではなんかやらされてましたけど…登録しただけですし、使い方よく分からないので今はきっぱり退会しましたよ?」
「じゃ、良かった。ほら!恭哉さん!オレ本当に先帰りますからね?」
「あいよ。また明日…」