四面楚歌-悲運の妃-

生まれてくる御子が皇子であるならば、皇后様にとって皆の犠牲が報われるとお思いになられるのではないか

皇子を生まなければという重圧にすこしでも開放されるのではないか

単純にそれだけの行動だった


「な、何故その様な事がわかるのです?私を励ましてくれているのですか?」

必ずと断言した私に、皇后様はもちろん鄒も驚き私を見た。

これが生姫の力と言えば納得はされるだろうが、そんな事は言えるはずもない。

けれど不審に思われてでも、調べてお教えしたかった。

そして何よりも、皇子であると信じていた

『幼子が生まれてもいない子の性別を当てたり、懐妊している事を母親より先に気づく事がある事を知っておいでてすか?』

冥明様と暮らしていた村で、幼子がそのような事を気づく事を私は実際に見ている。

それは成長とともに消えてしまう能力であるが、聖人でなくとも人は幼子の頃にそのような能力を持っている者がいる。

『私は昔から不思議とそのような事がわかるのです。』

私は見た目より年齢は若いが幼子という年ではない。

信じて頂けないかもしれない

あやしまれるだけかもしれない

そう思うけれど、それ以外の理由が思いつかなかった。


「幼子がそのような事を言う事があると、確かに聞いた事があります。軍妃将軍は不思議な所が多くある故、そのような力をも持ちあわせているのだと、素直に信じてしまいますよ。」


崔皇后様は優しく微笑み言った。



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