四面楚歌-悲運の妃-
偉罨様はそう言うと、ゆっくり部屋を歩き背を向けた。
「冥紗は何も知らずに村を出た。あのまま村にいても、いずれ村を出ただろう。現に冥紗の前に誕生した七神も村を出た。」
冥明…様の事?
冥明様が村を出た理由を私は知らない。
何か重要な理由があるというの?
背を向けていた偉罨様はきびすを返すと、また私の方に近づいてくると、机の上に置かれた仮面を手に取る。
「掟で人前では仮面をつけ、陛下との謁見も許されない七神。それは誰もを魅了する国一美姫である、貴重な七神を村の掟に通りにする為。」
掟に通り?
どういう事?
偉罨様の言う事はさっきから訳がわからない。
遠回しに重点を焦らす様に言われもどかしい。
『それは…どういう事ですか?掟…私が知らない掟という事?』
私の問いに、何も言わず悲しい顔をする。
仮面を机の上に戻すと、向かい側の椅子に座って中を扇いだ。
ゆっくりため息を吐くと、私の方に向き口を開いた。
「七神の真実を教えよう。」
焦らずゆっくりと話し始めた。
貴重が故に
運命を定められ
縛り付けられる
七神の真実を…
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