【完】『空を翔べないカナリアは』

そういった日々が過ぎてゆく。

決してお世辞にも富裕とは言いがたい白川家ではあったが、

「いちばん美優が幸せそうに見える」

と貴慶が自慢するほどでもあった。

美咲が掴まり立ちをする頃には、例のログハウスと黄色の小さな店は、あちこちから来るライダーたちの溜まり場にもなって、

「カナリアハウスのギャルママ」

と美優は呼ばれるようにもなった。



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