天神学園の奇妙な案件
リング上、ティーダと対峙しながら思う。

きっとこの試合は、龍一郎達がこの時代にやって来た時から決められていた事だったのだ。

だから、過去の記憶など残らなかった。

過去の記憶など、最早必要ないという事なのだろう。

これから始まる勝負こそが、全てなのだから。

「心が躍るよな」

緊張を強いられる大舞台での真剣勝負。

だというのに、ティーダは屈託なく笑った。

「心底ワクワクするぜ。こんな愉しみな戦いは他に考えられねぇよ」

「…そうだな」

歴史改変の事とか、後に控えるルカとの決着とか。

そんな事は一時だけ忘れ、龍一郎もニカッと笑う。

「一味の中で、お前との戦いが一番楽しみだった」

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