天神学園の奇妙な案件
「全力で来いよ」

ユースティティアの柄を握り締めるティーダ。

「言われんでも」

前傾姿勢で構える龍一郎。

「私語は慎め、小僧ども」

審判のヴラドが掲げた右手を。

「勝負、はじめっ!」

振り下ろした!

試合開始!

同時に。

「「らぁあぁぁあぁぁっ!」」

両者は開始線から走り出た!

龍一郎の右正拳突き、ティーダの袈裟斬り。

龍一郎はティーダの斬撃を身を捩って回避しつつ、ティーダの頬に拳を叩き込む!

オープニングヒットは龍一郎!

「ぐぅっ!」

大きく仰け反るティーダ。

そんなティーダに、肘打ちの2連打から、上方への掌打、そして体ごと回転させて手刀で叩き潰す烏龍盤打(うりゅうばんだ)!

この一連の流れの技を、頂肘鬼哭烏龍盤打(ちょうちゅうきこくうりゅうばんだ)という。

手刀で床に叩き付けられたティーダの体が、バウンドして跳ね上がる。

そこへ。

「おらぁっ!」

片手で身体を支えながら真上に蹴り上げる穿弓腿(せんきゅうたい)!

< 393 / 470 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop