天神学園の奇妙な案件
龍一郎、椅子から転げ落ちる。

「何ツベコベ言ってるの、龍一郎…一味強制参加…」

ル、ルナさん、その手に持ってる返り血付きの椅子は何ですか…。

「私は知略謀略拉致監禁何でも来いのお利口thunder…」

いや利口じゃないから、それ犯罪だから。

胡乱な目で見つめる他の面々を他所に。

「荷造り荷造り…」

気絶した龍一郎を簀巻きにするルナ。

ああ、懐かしいな、この天神ノリ。

そうやって、龍一郎は半ば強引に修学旅行に連れて行かれ、ミルトゥワに到着し、旅先で狂乱の限りを尽くし、ミルトゥワの人々を阿鼻叫喚の地獄絵図に陥れ、ティーダの妻になるかもしれない女性の兄をはじめとする一味は、災厄の胤として後々まで語り継がれる事となる…。

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