天神学園の奇妙な案件
「ほんっっっとすいませんでした!」

ミルトゥワ、シオンとリプニーの前で土下座する龍一郎。

「離宮の寝室で、一味全員で枕投げとかしてすんません!エキサイトしてティーダとガチのタイマンになって、離宮4割ほどアストラル・ユースティティアで破壊してすんません!」

「いや…まぁいいですけどね…私の息子も一枚噛んでますし…」

頬をヒクヒクさせるリプニー。

「宿泊してた部屋で輸血パックの血零してごめんなさい…部屋が血まみれの殺人現場みたいになりました」

言う割に悪びれてないルナ。

「お風呂上がりにバスタオル一枚で離宮ウロウロしてごめんなさいなの。いいお風呂だったの」

無論すずも、あんまり反省していない。

そうやって謝る面々を他所に。

「厨房の余り物でお夜食作ったんだけど、食べる人~?」

蒲公英が顔を覗かせる。

「反省会中に飯の話すんなッッッッッ!」

シオンさん大激怒。

『はっはっはっはっ!』

龍一郎の内で、禿鷲が腹を抱えて笑う。

『嘗ての宿敵が苦悩する姿を見て、溜飲が下がったぞ。実に気分がいい、いいぞもっとやれ』

「禿鷲テメェ…」

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