優しい魔女は嘘をつく
これは何かの間違いだろうか。



まさか、神様。席を変えないかわりに、私は彼の近くにいろ、と?




サッと血の気が引く。




あぁ、どうしよう。ドクドクと急に鼓動が速くなり、嫌な汗が背中を伝う。











「堂本 拓」










罰印のされた上の四角に書かれている名前に、私は言葉を失っていた。




そしてそれは、咲良も同じ。……というより、咲良はもう顔面蒼白だった。




堂本 拓は私──駒森(こまもり) 初美の前の席であり、咲良の”隣”の席だったのだ。






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