政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

「だが、あいつの初出社の日、どこにいるのかわからなかったおまえが、あいつのところにいると知ったときは、さすがに自己嫌悪になるくらい後悔した」

将吾の声は苦しげに(かす)れていた。

「おまえが頭を冷やしたら、おれの話を聞いてくれるだろう、っていう考えが甘かったと思い知らされた」

そして、自嘲気味に笑った。

「……ごめんなさい」

わたしはいたたまれなくて、将吾にしがみついた腕に力を込めた。

わかばちゃんのことを誤解していたとはいえ、海洋と一緒に暮らして、彼にぎりぎりのところまで許してしまったのは事実だ。


勇気を出して、将吾の話をちゃんと聞いていれば……こんなに、(こじ)れることはなかったのに。

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