政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
「でも……おまえを諦められなかった」
将吾はため息とともに吐くように言った。
「それで、おまえの親に、おまえと同居させてくれるよう申し入れた」
それが、あの結納後のサプライズ(?)になったわけね?
「……どうしても、おまえがほしかった」
将吾の琥珀色の瞳が、わたしをまっすぐに射抜く。
「どうしても、彩乃をおれのもの……おれだけのものにしたかったんだ」
わたしは将吾にしがみついた。
「違うの……将吾には、海洋のような思いをさせたくなかったの」
わたしの声が震える。
将吾がわたしをぎゅっ、と抱きしめ返す。
「おまえを最後まで抱いて、その理由がやっとわかった……それに」
わたしのオリーブブラウンの髪に、顔を埋めてつぶやく。
「おまえのカラダを思うままに操れて、おまえを思うままに感じさせられるのは……
……この世でおれだけだってことも、な」