政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
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不本意ながら、わかばちゃんとも話をしなければならなかった。

将吾と島村さんが接待で遅くなる夜に、わたしはわかばちゃんをダイニングルームに呼び出した。

開口一番、

「……あたし、謝りませんから」

わかばちゃんは思いつめた顔で告げた。

わたしになにを言われるだろうかと、緊張していたのであろう。ともすると、震えそうになっているくちびるには、色がない。

彼女の首元に輝く、将吾からの誕生日プレゼントであるクロスのネックレスが、唯一の心の拠りどころに違いない。

「わたしは、別に、あなたに謝ってもらおうと思ってここに呼んだんじゃないのよ」

できるだけ、穏やかに言う。

「ただ、将吾の『立場』を理解して行動してもらいたいだけなの」

将吾、と彼の名を呼び捨てにした瞬間、彼女の顔が強張(こわば)った。

「将吾とわたしの結婚披露宴の招待状が発送されたの。これでもう、後戻りはできなくなったわ」

わかばちゃんの、膝の上に置かれた拳に力がこもる。

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