政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
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将吾のカフェ・オ・レ色の瞳がわたしを迎える。

片方の手で、わたしが持っていたハンズプラスの赤いスーツケースを受け取る。
もう片方の手はわたしと恋人つなぎで、マンションを出る。


エントランス前の駐車スペースに置いていた自社製のワンボックスカーにスーツケースを積み込み、わたしたちも乗車する。

将吾がわたしのヘイゼルの瞳をじっと見る。
キスしてくるかな、と思ったがしてこなかった。

トランスミッションはオートマチックだ。
ギアをドライブに入れたあと、サイドブレーキを解除して、発進させた。

「……メシ、食いに行くぞ」

将吾が前方を見たまま告げる。

初めて、二人っきりで食事に出かけるということになる。でも、将吾はディーゼル、わたしはH&Mと、カジュアルな格好だ。

カーステのFMからは八〇年代のAORのナンバー、Atlantic Starrの♪Alwaysが流れていた。

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