か・て・き・ょ♥️
チラッと横目で紗枝の方を向いたけど、相変わらずの澄まし顔。
ほんっとうに美人…
ポーっとみとれちゃうくらいだ。
…じゃなくて!
私は慌てて紗枝から視線を外して、誠治を見る。
ーーーと、
「…っ!!」
何故か誠治と目が合った。
慌ててそらすのもなんだか気まずくて、そのままゆっくり目を逸らそうとした時だった。
「安田!」
「はっ、はいぃぃい!」
急に名前なんか呼ばれるから、声が裏返っちゃったよ。
ビクンっと反応した私を笑いながら誠治は笑顔でこう言った。
「俺はお前の隣がいい」
「………っっっ!?!?!?」
一瞬、脳内が真っ白になる。