か・て・き・ょ♥️
こ、コイツは何を言ってるんだ…!?!?
紗枝を選べよ、紗枝を…!!!
なんて心の声が誠治に聞こえるはずもなく、1人であたふたしている私を見て、キョトンとしている。
私は慌てて紗枝の方を見た。
「…あ」
切ない顔。
やっぱり悲しいんだ。
「…誠治」
「ん?」
私は決めた!
「私はあんたの隣はやだ!」
「…は!?」
突然の私の発言に誠治は固まっている。
「私、梨奈子の隣がいい!」
グイッと梨奈子の肩を引っ張って、ピースして見せてやった。
これできっと紗枝と誠治がーーー
「ダメよ、遥香。梨奈子は譲らない」
「えっ!」
安心したのも束の間、紗枝がグイッと梨奈子の腕を引っ張った。