か・て・き・ょ♥️



なんて会話をしていると、



「んー、もう朝ぁ?」



眠そうに目を擦りながら、梨奈子が身体を起こした。



「はいはい、あんたも早く支度しな」



パンパン、と手を叩きながら言う紗枝に急かされ、私も梨奈子も朝の支度をし始めた。



そして、支度もし終え、もう食事会場へ向かおうとした時だった。



「起きてるかー?」



ドアの外から男の人の声がした。


その声を聞いた紗枝の顔が一瞬にして赤く染まる。





…誠治か





「…紗枝って分かりやすいよね」


「…本人は自覚無しだけどね」



コソッと言ってくる梨奈子に答えていると、紗枝は大きく深呼吸をして、ドアの方へと向かっていった。



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