か・て・き・ょ♥️
そして、
ガチャッ…
勢いよくドアを開ける。
「うぉ!びっくりした…!」
いきなり開いたドアに誠治は思わず仰け反る。
紗枝は、先程までの動揺はどこへいったのやら、ムスッとした表情を浮かべながら誠治を見遣る。
「…なに?朝からうるさい」
「…なっ!」
うるさい、と言われた誠治は一瞬怯んだように見えた。
「なんでこうも素直になれないんだろーね」
「ほんとそれ。…もったいないよ…」
布団の上での梨奈子と私の会話は幸い紗枝に届いていなかったみたいだ。
「それで?モーニングコールでもしに来たわけ?」
腰に手を当てながら紗枝は誠治の顔をジッと見る。
