ペンダント~夢からわかる過去の真実~
しばらく取りかかっていたものの、
「こんなの今日中に終わらないよ」
諦めて机に突っ伏してしまった。
私のペースをみて本当に終わらないと思ったのであろう杏里が
「わかった。じゃあ手伝ってあげるよ」
そう言ってくれた。
「え!?いいの?!」
私は勢いよく顔をあげた。
もう遠慮という言葉は私にはない。
「いいよ。誕プレもくれたし。きょうは特別!」
「やったー!ありがとー!!」
杏里が天使。杏里樣だ。
「しょうがないなー。私も手伝ってあげる!」
そう言ってくれたのは莉夢。
え、莉夢が手伝ってくれるなんて珍しい。