ペンダント~夢からわかる過去の真実~
あの女性...どこかで...
絶対いまはじめて会った人じゃない。
硬直の理由は「見覚え」だった。
根拠はないけれど直感的にそう思ったし、なにより体がそう言っている。
その証拠に女性を見た瞬間から頭痛と鳥肌が止まらないのだ。
人を見て体に異変が生じたのは初めてだ。
絶対どこかで会ったことのある確信があったがいくらその女性を思い出そうとしたところで
ぼんやりどころか、なにひとつ思い出せなかった。
なにこれ...。
いままでに感じたことのない感覚が私を襲った。
懐かしいような。でも悲しいような。
わけのわからない感情になぜか私は泣きたくなった。