御曹司と婚前同居、はじめます
口がわなわなと震えるばかりで声が出せない。

私の気持ちに変化があったと分かった途端こんなに豹変するなんて、本格的に付き合い出したら一体どうなってしまうの!?

戸惑う気持ちと、ほんの少しだけ期待してしまっている自分がいる。

今夜本当に……?


「なんて顔をしているんだ。誰かに見られる前に帰るぞ」

「え!? どんな顔!?」


素っ頓狂な声を上げると、


「女の顔」


先程とは比べものにならないくらい、ぞくっとするほど艶めかしい顔を見せてきた。

そっちだってなんて顔をしてるのよ!

翻弄してくる瑛真のせいですっかり平常心を失くしてしまう。

あまり飲んでいないにも関わらず、アルコールが良い感じに回ってしまったこともあり、その後どうやって家まで帰宅したのかあまり覚えていなかった。


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