さまよう爪
交わる男女
明日は休み。三連休。

三連休の中日が直人と愛流の結婚式。

ここまであれこれあったが無事迎えることができそうだ。

仕事が終わり、帰ってすぐにお風呂に入ったらあとが楽。

怠い体に鞭を打ち、このバサバサ、ベトベトした仮面を剥がしたい一心でお風呂へ急ぐ。

手のひらいっぱいのクレンジングオイルで剥がす、黒、茶色、肌色が、シャワーと一緒に流れていく。

浴室から出て薄いピンク色のボトルをプッシュして乳液をコットンに置く、そして顔に馴染ませる。

洗面台の鏡の中にいる無表情の女は化粧をしていない素の自分。

それからちふれの化粧水をバシャバシャと顔や身体に塗りたくる。

ちふれの製品は品質が良いのはもちろん、値段が安いので惜しみなく使えるところが良い。

値段が高い化粧水を神経質に少しずつ身体に塗るのはどうにも精神的に悪そうで果たしてそれが美容的には良いのだろうかと思ってしまう。

その点ちふれのものは気軽に使える。

ラインで揃えるのも良いのだろうけど、わたしにはこちらのほうが合っている。

例えばいま乳液を使っているアルビオンの化粧水やシャネルのものだったらこんなには量を使えない。

もっともそれらやランコムやSUQQU(スック)やヘレナの化粧水だったら沢山使う必要もないのだろうけれど。
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