さまよう爪
普段飲まないサプリメント類を眺めて、一食置き換えができずに結局おやつと化してしまう栄養補助食品を数品カゴに入れてレジに向かう。

今日はポイントデーだからか時間帯のわりに混んでいる。

こういうときに限って買いすぎてしまいカゴの重さが地味にキツい。

前に列は出来ているが店員が増員され、空レジの使用不可のフリップを下げ、こちらへどうぞとどんどん誘導していく。

順番が二番目になるとまた店員が来て、

「こちらへどうぞ。カゴお持ちします」とわたしからカゴを軽々と持ち上げるとレジに向かう。

一般の店員はシャツとパンツに店のロゴがプリントされたエプロンというスタイルだが、白衣を着た男の人だ。

男性店員だと買うものによっては何となく気まずくなる。

男性だってみんなわかってることだし、向かうは仕事だし何とも思ってはいないだろうがご丁寧に、黒っぽい袋に入れてくれたり何か、特別な商品みたいな感じがしてそのへん何とかならないのか。
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