独り占めしても、いいですか?
「日和は優しいね」



「え……」



突然の言葉で、一瞬涙を忘れた。



「私、優しくっ、なんか…」



優しいのは秀ちゃんと優ちゃんの方。



いつも私のことばかり考えてくれる。



「優しいよ。

だって、1番苦しい思いをしてるのは日和なのに…」



「さっきから僕たちのことばっかり心配してる!

でしょ?秀ちゃん」



「うん」



2人が目を合わせてクスッと笑った。



苦しいのは私だけじゃない。



きっと、凛や透だって、私に負けないくらい苦しい。



それに、とばっちり食らった2人だっていい迷惑に思ってる。



なのに、その原因の私が、自分のことなんて…



「うっ……うっ…うわぁぁん!」



「ひ、ひよちゃん⁉︎」



急に大声で泣き出した私を見てびっくりする2人。



「私っ、私っ…

…凛にっ、…うっ、嫌われちゃったのかなあ?

うっ…もう、私とっ、一緒に…うっ」



「「そんなことないよ!!!」」



2人のすごい迫力に圧倒された。



全部じゃないけど涙が引っ込んだ。


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