独り占めしても、いいですか?
「それだけ?

他には?言いたいこと、ない?」



秀ちゃんの目が、優しい。



「うっ…グスッ、私…」



2人の奥で、凛と透が撮影しているのが目に入った。



2人とも息ぴったりで、普段と何も変わらない。



なのに、私にはそれが悲しく見える。



「このっまま、…うっ、…2人が、元にっ、戻らなかったら…

どう…しようっ…グスッ

私のっ…あ、たしの…」



私のせいで。



大好きな2人が…



「大丈夫だよ!

喧嘩と仲直りは凛ちゃんと透ちゃんの得意分野だもん!」



優ちゃんの笑顔を見ると、どんなことでも大丈夫な気がしてくる。



「で、でもっ…2人、ともっ…グスッ……優ちゃん、みたいっに、素直じゃない、よ…」



「そ・れ・で・も!

ひよちゃん的、あの2人は特別なんでしょ?」



その言葉も、今になっては不安でしかない。



あの2人は私の憧れの親友で。



喧嘩ばかりだけど、いつもお互いのことを1番わかってて。



なのに、今は…



「大丈夫!」



不安だけど、優ちゃんの言葉を信じることにした。



今の私には、それしかできない。


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