独り占めしても、いいですか?
♡♡♡



「はい、あのお客様でしたらよく覚えています。

とても綺麗な方で…鍵をSanlightの皆様に渡してほしいと頼まれました」



秀也の読みはドンピシャだ。



当の本人はまだ追いついていねーけどな。



「それで、他には何か言ってなかったの⁉︎」



優希が身を乗り出しながら聞いた。



「えっと……

あっ、お土産の販売店を聞かれました。

それでエレベーターを出て目の前です、と答えましたら…」



「ありがとうっ、僕のお姫様!」



優希はその人の手をギュッと握ってエレベーターの方へ走っていく。



それを見た透も、



「ありがとう、助かった」



と、うわべだけの笑顔を見せて優希を追いかけて行った。



あいつら、ぜってー感謝してねぇだろ。



「すみません、あいつら勝手で…

助かりました、ありがとうございます!」



俺も笑顔を見せて手を軽く握ると、頭を下げて2人を追った。



扉を閉めようとするエレベーターにギリギリ乗り込む。



「おっ!

凛ちゃんギリギリセーフ!」



「危ないことはオススメしない」



「お前らなぁ…」



ダメだ、こいつらに呆れてる場合じゃない。



早く日和を見つけねーと。


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