独り占めしても、いいですか?
《扉が開きます。ご注意ください》



ピンポン



アナウンスが鳴ると、ゆっくり扉が開いた。



その隙間に体を擦り込むようにして扉を抜ける。



目の前の売り場を見つけて一目散に走る。



店はいくつかあって、日和がどの店に行ったかは分からなかった。



「凛ちゃん、どうする⁉︎

1つ1つ聞き込み調査?」



少し時間はかかるけど、それが1番妥当な方法だ。



「そうだな…

それが1番…」



「あっ、りんりんだー!

ゆーちゃんと、とおるんも!」



小さな子供の声に呼ばれて振り返った。



5歳くらいの小さな女の子が走って近づいてくる。



俺は屈んでその子の目線に合わせた。



「「「こんばんは」」」



全員揃ってアイドルモードに切り替え。



「お土産買いに来たのか?」



正直付き合っている時間はねーけど、仕方ない。



アイドルとして無視するわけにはいかねーしな。


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